マイクロプロセッサは EEPROM からのデータを使用して、センサのオフセット値、スパン、線形性、熱的誤差の補正を行います。マイクロプロセッサのデジタル温度補償アルゴリズムにより、従来のセンサ補償に比べてセンサの熱的誤差が 10 倍以上低減されます。マイクロプロセッサは内蔵マニホールドの作動も制御しており、リクエストに応じてオンラインでゼロ/スパン キャリブレーションを実行します。この機能によって、センサのオフセット ドリフト誤差がほぼなくなり、最大 ±0.05% FS (フル スケール) のシステム精度を実現しています。
9916 モデルは、最大 3 つの同時スキャン リストを使用し、タイム スタンプ付きの工学単位でチャネルごとに毎秒最大 100 測定の連続レートで、サンプリングを実行できます。工学単位の圧力データは、TCP および UDP 両方のプロトコルに対応する、10 Mbit または 100 Mbit の自動ネゴシエーション型イーサネット インタフェース経由で出力されます。この圧力スキャナのデータ出力にはオプションで、9916 内蔵リアル タイム クロック、NTP クロック、IEEE 1588-2008 Precision Time Protocol (PTPv2) グランド マスター クロックのいずれかで生成したデータ タイム スタンプを含めることができます。スキャナは、PC 互換コンピューター用 NUSS と呼ばれる包括的なソフトウェアを搭載しています。ファームウェアのアップグレードは、当社のウェブサイトから無償で提供されており、NUSS を使用して 9916 イーサネット インタフェース経由でスキャナにダウンロードできます。
モデル 9916 インテリジェント圧力スキャナは、NetScanner システムを構成するコンポーネントの 1 つです。さまざまなパラメータを測定し、同一のコマンド セットを共有する複数の NetScanner コンポーネントをネットワーク化して、分散インテリジェント データ収集システムを形成させることも可能です。